滋賀県多賀町の頼朝伝承に触れた、の巻
2022年4月8日、多賀中央公民館にて長谷川氏の講演会がありました。
②長浜市に頼朝隠し砦と思われる城郭遺跡がある
この2点の発表でした。
①に関しては、
「淡海秘録」「淡海温故録」「淡海落穂集」「近江輿地志略」などの後世の二次史料によると
この寺の地蔵様は、
頼朝が彦根市を通過した時にかかった病気を治したということで、感激した頼朝は地蔵堂を建て寄進した。
この長福寺は、後に寺の維持が難しくなり江戸時代に彦根龍潭寺の末寺として井伊家の保護を受けた。
現在、長福寺は多賀町富之尾の「瑞光寺」として現存してます。
で、講演会の後、
瑞光寺へ行き現地見学に参加。
境内の桜
広い駐車場があります。
桜の木の向こうに見える山は勝楽寺城かな?
近江の山城50に選定されてますね。
京極導誉の城跡、ハイキング道が整備されてるので夏でも登れます。
遺構はイマイチですが…
本堂に入らせてもらった
井伊家の紋の「井」「タチバナ」があり、井伊家に保護されてたことがわかります。
普段非公開の地蔵様を特別に拝見。
ありがたいものを見せていただきました。
お礼を言って立ち去ろうとしたら、
住職さんが、掛け軸を見てくれ、と言う。
なんと、講演会の時に説明があった頼朝の寄進状の添状ではありませんか!
「建久五年甲寅八月十五日」
1194年なので、鎌倉幕府が成立した頃。
添状の名前は、
梶原景(影)時と北條時政(将)で、花押があります。
ただし、時政の政が「将」になってますね。
真偽のほどはわからないけど、もし本物ならば貴重なお宝、歴史史料としての価値はいかばかりか?
というか、近江の田舎のお寺に頼朝関連の古文書が残ってることに改めて感激しました。
住職様、ありがとうございました。
見学解散後、
名神高速道路多賀SAに移動
「敏満寺城跡」
↑空堀
高速道路のパーキング内で中世の城跡を見学できるのは全国でもここだけです。
サービスエリアができるまでは井戸跡や土塁などの遺構が残ってたが、発掘調査後地下に埋めて保存されてます
今は土塁と空堀の一部だけ見られます
そして、今年も多賀SLを撮影しました
【動画】
今年で10何年目かな?
毎年このSLと桜を見ないと気が済まなくなってる今日この頃です。
最後は
多賀サービスエリア限定の
安納芋ソフトクリーム
暑い日だったので美味しかったです