術後もつらかった

手術が終わったのが昼過ぎ。
ICUに移動し、ベッドに寝かされてた。
夕方、目が覚めた。
麻酔が切れてお腹が痛い。
 
痛み止めの薬を服用したが、しばらくしか効かない。
うつらうつら眠るが10分ほどしたらすぐに目が覚める。
この繰り返しが数時間続いた。
 
なかなか時間が経たない
痛いから寝られない。
寝返りは無理。
 
看護師さんにお願いして、ベッドを斜めに上げてもらった。
いわゆる「座位」状態。
これでようやくお腹の痛みが緩和された。
もっと早くすべきだったわ。
 
そして、翌朝9時。
『管を外して、個室に戻ってもらいます。昼食も食べられますよ』
やったー!
ようやく紐付きから解放されるわ。
 
4人+半人前の看護師がやって来た。
背中の点滴、右腕の血圧計を外してくれる。
この血圧計、自動で定期的に測定してくれるのです。
酸素マスクが外された。
 
左腕の点滴も外されたが太い注射針はまだ残っていて最後の点滴を注入された。
 
お腹のヘソ付近の穴は血だらけのガーゼがいくつも残されてる。
 
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ボーッとしてる新人看護師を見て
先輩看護師が『今何をすべきかわかってる?
上半身には2人の看護師がついてるからそっちはいいの!
あなたは下半身をしなさい』
と、手厳しい声が飛ぶ!
 
パンツを脱がされる。
尿管のチューブが繋がってる。
これをはずさねばならない。
入れる時は麻酔されてたので痛くも痒くもない。
今は麻酔が切れてる。
外すのもかなり痛いと聞いてる。
 
先輩看護師『あなた、抜いたことある?』
 
新人看護師{ないけど、見たことあります。}
 
先輩看護師『じゃあ、あなたやってみなさい』
え~!初心者マークさんにやらせるの?
大丈夫なの?
痛いのはやめてよ!
 
新人看護師{息をはいてくださいね}
と言って、我が輩の下腹部を触って何かをしてる。
そして、一気に抜いてくれました。
 
注射針のあの痛さを想像してたが、意外にもアッサリとしたもので、腹部のあの強烈な痛みを思えば大したことなかった。
まだ10代と思われる新人看護師さん、上手じゃないですか!
 
というか、我が輩がもっと若ければ別の反応をしたかも…
 
そんなわけで5人の女性看護師に我が全身の裸体を見られて触られまくって、まさにまな板の鯉状態でした。
 
パジャマ着せてもらって車椅子で個室に戻りました。
 
看護師さん、『昔と違って今は術後どんどん動いてもらうようにしてます。動いてくださいね』
 
先生『もういつ退院してもらってもいいです。ただし、一週間は湯船に浸からずにシャワーだけにしてください。』
 
いやあの、お腹に力が入らない。
ベッドの上での寝起きがツラい。
寝返りするのも痛い。
とにかく、椅子に座ってるのが一番楽。
動け、と言われたので
結局、この後一睡もせず深夜も部屋のなかを徘徊してました。
 
お腹に力が入らないから、便も出せない。
術後のこの苦しさは胆石で七転八倒したあの時と変わらないほど。
 
体温もしばらく37.5度状態だった。
コロナかい?
 
 
こんな状態での帰宅は無理。
 
4日後、痛みが軽くなってきたのでついに退院しました。
 
最後に栄養士さんが来て、
『月末の診察までお酒とコーヒーは厳禁!脂っこいものは極力控えて粗食してください。
チョコレートも控えてね』
と、宣言された。
 
そんなわけで、現在毎日精進料理食べてます。
 
これなら死んだほうがマシや!
 
ちなみに、入院費は
31万円でした。
 
こちらも痛い…
 
Φ(*^ひ^*)ΦΦ(*^ひ^*)Φ
退院する時、廊下で例の新人看護師に出会った。
『お世話になりました。
大変でしょうが、頑張って優秀な看護師さん目指してください』
と、励ました。
 
我が身体が実験台としてこの看護師さんの役に立つのならこれからも提供したい、
と思いました。
 
医者も大事だが、患者にとって看護師さんは命綱と言っても過言ではない。
 
浣腸したり尿の管を抜いたり、血管に注射したり、おへそを洗ったり、嫌な作業が多い。
 
自分はこんな嫌な仕事とてもできない。
 
それだけに尊敬と感謝しかありません。
看護師さんの待遇をもっとよくしてほしいものですわ。


馬《●▲●》助ヒヒーン♪